施設からのニュース

あかぼこ山

2008.03.01
あかぼこ山 47号


1 かゆい話

 梅の花が咲いて季節もようやく春を実感できるようになって来ました。施設の駐車場の隅にある梅もいっせいに花を開き始め、空気もどことなく和らいで来ています。「梅辛夷[うめこぶし] 菜種[なたね]桜に 木瓜[ぼけ]レンギョ 三葉[みつば]青葉[あおば]で 春は駆け足」、冬が長い間同じ色で包んでいた景色を、春は鮮やかに彩りながら走ってゆきます。
ところで、この時期痒くありませんか?乾燥肌の痒さは冬の代名詞でもありますが、私は2月後半から4月頃までが一番痒いような気がします。 ボディローションの空瓶をいくつも積み上げて冬の空気に耐えてきた皮膚も、カラカラの限界でカサカサ乾ききっているのかもしれません。中には花粉の影響だという方もいるでしょうが、とにかく痒い…(T_T) 以前、「美肌水」について取り上げたことがあります。悲しいかな、つい面倒くさくなってドラッグストアの店頭にあるリトルナース(→)のローションの類を買ってしまいますが、実はスグレモノ。「美肌水」は実は芸名で、本名は「尿素グリセリン水溶液」。確かに「お肌の手入れに尿素グリセリン水溶液をどうぞ?」などと言っても余程の人物でもない限り聞いただけでは誰も振り向いてはくれないような名前ですが、使ってみれば納得の効果です。加えて大きなアドバンテージは、とにかく「安い!」。詳しくは、インターネットの検索サイトで「尿素グリセリン水溶液」で探して頂ければ簡単に出てきますが、作り方を簡単にご紹介します。

(ステップ1)・500ccのペットボトル入りの飲み物を飲んで空ボトルを手に入れます。飲んだ後は良くすすいでください。

(ステップ2)・ホームセンターの園芸コーナーで「尿素」を購入します。1kg入のもので200~300円程度だそうです。(但し、尿素単独のものを選び、配合肥料と表示のあるものは避けてください。肥料用尿素には、窒素46%と表示されているものがありますが、尿素100%の意味です。「そんなの面倒くさい!」という人はステップ3で薬局に行くので、少し高くなりますが薬局で「尿素」を買ってください。)

(ステップ3)・薬局でグリセリンを購入します。50ml入で300~400円程度だそうです。

(ステップ4)・家に帰ったら、ペットボトルに尿素を50g、水を200ml入れ、蓋を閉めてから1分ほど良く振ります。

(ステップ5)・蓋を開けて、グリセリンを小さじ1杯(5cc)入れ、蓋を閉めてから再び良く振ったら出来上がり。

(ステップ6)・冷蔵庫保存で1ヶ月が目安です。ご家族が間違って飲んでは困りますので、ボトルに「尿素グリセリン水溶液」と書いておくと安心。1ヶ月たっても残っていたら庭に肥料代わりに撒いても良いそうです。

(ステップ7)・ここで出来た水溶液の尿素濃度は20%とかなり高いので、顔は10倍、それ以外には5倍に薄めて、膝・かかと等はそのまま使います。

(ステップ8)・ちなみに出来た200cc水溶液は5倍に薄めたので1000ccになります。買った材料はまだまだ沢山残ってますので、せっせと作って周りの人に押し付けてください。
ところで、痒いと言えばJR青梅線河辺駅北口に入浴施設が出来ました。その名も河辺温泉「梅の湯」(なんてベタな名前!)、昨年12月にオープン、入浴料金が840円(会員735円)と公共の入浴施設にしては少し高めですが、当初見込みの一ヶ月8,000人を大幅に上回る20,000人の入場者を記録したとか。温泉掘削中は「なかなか温泉に当たらないらしい。」とか「失敗したんじゃないの?」などと近所の住民は噂していましたが、そんな心配を余所に掘り当てた温泉は「源泉かけ流しの浴槽」(3人ほど入れる大きさ)と「源泉利用の循環浴槽」(10人が限界?)の2浴槽に利用。そして他の露天風呂やジャグジー、寝湯など浴槽は全て
「井水循環」と偽装せずに堂々と明示して営業しています。設備は近隣の公共の入浴施設と比べるとワンランク上のように感じるのは贔屓目として、ひとつ気がついたのは、ここのお風呂に入った日と次の日は体が痒くならないということ。これは他の温泉や入浴施設ではなかなか実感できなかった効果です。午後9時からは420円(会員料金)になるということも手伝って、「これは美味しいぞ!」と、実は私も近所なことをいいことにしばしば出入りしています。そしてもう一つ気がついたこと。マッサージチェアーが並んでいるコーナーからは河辺駅南口方面の遠景の眺めがとても良く、しかもほぼ正面方向に当施設を観ることが出来ます。休日の昼間、湯上りにこのマッサージチェアーに掛かりながら「今頃、仕事してるんだろうな~」などと汗を流し働く同僚の姿を思い浮かべながら過ごすひと時は極楽そのもの。これもまた「美味しいぞ!」。こちら方面にお出かけの際に、当施設に御面会の折などに、是非お立ち寄りされてはいかがでしょうか。


2 俳句

梅2

     庭芝で 雉が尾を引く 日和かな  ( 小嶋英子様 )

 

       良い天気 外出する日を 夢に見る ( 中野幸子様 )

 

          いつまでも 素敵な人ね 正輝さん ( 山本瑞子様 )

 

             吾が道を つまづきながら 歩いてる ( 竹鼻貞子様 )

                   ※病気になったりリュウマチがひどくなったり色々あるけれど頑張ってます。


3 施設の風景
1)クッキングクラブ
(ポテトチジミの調理風景) (サラダピザ完成品)

 毎月1回のクッキングクラブ。11月からのメニューのおさらいです。
・11月 海老と椎茸のグラタン
・12月 ポテトチヂミ
・ 1月 ちゃんちゃんパスタ
・ 2月 サラダピザ
 毎回25名前後の参加者でにぎわっています。「美味しい!」の一言が元気の素です。


2)お散歩クラブ
(秋留台公園) (奥多摩湖)

 第2・4火曜日の午前中に活動しています。
11月からの活動の紹介は以下の通りです。
・11月 秋留台公園・奥多摩湖
・12月 美術館喫茶室
・ 1月 初詣・釜の淵公園
・ 2月 1月後半から2月前半はお休み。
 季節の移り変わりを自分の肌で感じることはとても大切なことではないでしょうか。

                            
3)カラオケクラブ

 第2・4木曜の午後に活動しています。大きな声を出す事は、呼吸器のリハビリにもなりますし、画面を見て、歌を聴いているだけでも心が和やかになります。はじめは歌うつもりなど全く無かった方が、時間を過ごすうちに思い出の歌詞を口ずさむ姿を見ると、「歌の力」に感じ入る次第です。自立度の高い方から、寝たきりの方まで、幅広く参加していただいています。

4 お知らせ
1)在宅介護教室を行います。
(日時) 3月22日(土) 午後1:30 ~ 3:00
(場所) カントリービラ青梅2階食堂
(テーマ)  「認知症とコミュニケーション」
認知症の方の介護。時に寝たきりの方の介護以上に負担の大きいものがあります。今回は、
具体的な介護場面を通して、認知症の方との関わり方を考えてゆきたいと思います
(その他) ① 参加費無料。ご希望の方は直接会場までお越し下さい。
② 午後1時10分に東青梅駅南口に送迎車を出しますので、ご利用下さい。













特別養護老人ホーム カントリービラ青梅