施設からのニュース

あかぼこ山 2002年8月1日号

HeadLine

  1. 介護保険のサービス
  2. 夏の交流会から
  3. 在宅介護教室
  4. 女の子大活躍
  5. お知らせ
    在宅介護教室のご案内・インフルエンザの予防接種

1.介護保険のサービス

前号より、介護保険で利用できるサービスのご紹介をさせて頂いておりますが、今回は第2回目です。

短期入所生活介護(ショートステイ)

 短期入所生活介護はその字の通り、短期間介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)を利用できるサービスです。(同様に短期入所療養介護というサービスもありますが、これは老人保険施設及び療養型医療施設でのショートステイで、いずれも介護保険で利用できる介護サービスです。)タイプにはショートステイ専用室を設けている単独型とその時点での空きベッドを利用する併設型がありますが、どちらもその施設の入居者と同様のサービスを利用することが出来ます。利用期間は最大1ヶ月30日まで。また要介護度の有効認定期間 の半分を超えない範囲(有効期間が半年ならばその期間の利用合計が180日を越えない)でという制限があります。
  1. 利用の申込は各施設への直接申込になります。施設を利用する形態ですが、他の在宅サービスと同様に居宅サービス計画(ケアプラン)の限度額管理の対象となるサービスですので、ケアマネージャーに連絡する必要があります。また、その都合上申込その他をケアマネージャーが代行して行う事も多いようです。ご利用のパターンには定期的にご利用の方や単発的にご利用になる方と様々です。定期的にご利用になる方は介護者の介護休みが主なニードのようです。介護されている方の環境も様々ですから、状況によってはお年寄りの生活を施設との2本足で支えているといった場合もあります。そのほか、介護者の病気加療や入院、、出張や旅行、冠婚葬祭の間の介護代行的なニードでのご利用等があるようです。
  2. 費用(自己負担)はご利用になる方の要介護度や利用施設の内容により単価は異なりますが、利用料は1日1000円前後、食事負担費が780円ですからおおよそ1日1800〜2000円程度になります。ただし、月内の利用単位数が一月あたりの限度額、例えば要介護度1ならば16580単位を越えた分については他の介護サービス同様に全額自己負担になります。その場合は利用料自己負担が1日一万円程度になりますのでご注意願います。
    ちなみに当施設の短期入所生活介護は併設型を採用しております。お申し込みについてはお電話または施設ホームページをご覧下さい。 (URL:http://www.country-villa.com/ )

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2.夏の交流会から

夏祭り 当施設では毎年7月の第1日曜日に「夏の交流会」という行事を行っております。今年は7月7日に実施致しました。天気予報ではかなりの雨量が予測されていましたが、梅雨前線の気まぐれか、当日は夏の日差しに蒸しかえるような天候となりました。「夏の交流会」は施設開設以来続いている行事で、施設のお客様とそのご家族、そして近隣の方々をお招きして、夏のひとときを楽しんで頂く催物となっております。
 施設玄関前に設営しました全長約10mの雨どい状のそうめんの流し場で、上流から流れてくるそうめんを、すくっては食べすくっては食べ。初めのうちは下流の方までつく間にみんなすくわれてしまい、最後尾の席の方はただ見ているだけ。ようやく流れてくる頃には先頭の席の方は「ああ、お腹一杯!」といった具合です。ちょっとしたアウトドアの雰囲気もあり、おおいに食も進み、皆さん大変よろこんでいらっしゃいました。
夏祭り


 ビアホールは食堂と2階デイルームを使用して行われました。おつまみと飲み物は全てバイキング形式で、「1度は生ビールを納得いくように注いでみたい。」という方には魅力的なコーナーだったようです。会場には「アンサンブルファンタジー」というボランティアグループによる演奏が流れて、お年寄りもご家族の皆さんも、とても朗らかな笑顔であふれていらっしゃいました。参加された方々は施設のお年寄りを除くと約100名、今では一年で最もにぎやかな行事となっております。

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3.在宅介護教室

6月23日に在宅介護教室が行われました。テーマは「介護事故を防ぐ」です。当施設では施設内での介護事故を把握、防止する観点から「ヒヤリハット連絡票」を各部署におき、深爪を切ってしまったというものに至るまで、職員に提出を求めています。そしてその結果を事故対策委員会で統計的に把握し、事故防止課題を立案するという作業を行っております。その過程で、類型的に発生する頻度の高い事故を抽出し、その対策についてご説明しました。頻度からいうと@表皮剥離A転倒が断然多く、事故例の殆どがこの2つで占められます。そのほか重要なものとしてB誤飲C褥創を取り上げましたが、今回は特に@とAについて重点的に説明を致しました。

1.表皮剥離

皮膚は表皮と真皮、皮下組織から成り立っています。これらの組織は加齢と共に萎縮し、それぞれの弾力性が低下して行きます。そして80歳を越える頃には表皮はかなり弱った状態になっています。表皮剥離とはこのような状態の表皮が外部からの力により、まるで熟れた桃の皮がいとも簡単に剥けてしまうように破れてしまった状態を言います。ではどういう時にこれが生じるのかというと、例えば虚弱な高齢者を、臥床している状態から起こそうとして両手首を掴んだ時などによく起こります。場合によっては着替えのときスウェット等の袖口からの手首を出そうとして袖口を引っ張った際に、袖口のゴムとの摩擦程度の圧力でも生じる事があります。これを回避するにはその方を介護するに際して上腕部を不用意に掴まないことが第一となります。また、生じてしまった場合は、乾かないうちに落ち着いてめくれた皮膚を伸ばしてカット判などで2〜3日押えておくといった処置になります。どちらかといえば介護側の不注意が全てといった類型になります。

2.転倒

高齢者の転倒はそのまま頭部であれば脳挫傷、手足であれば骨折に容易につながってしまう危険な類型です。さらにはそこから寝たきりや痴呆の重度化、さらには全身衰弱へと移行しやすいというやっかいな側面を持っています。対策としては人間が歩けば転倒そのものは避けられない故に、予見しうる発生要因をすこしでも取り除くということになります。ご本人に対する対応は転びやすくさせないことです。つまり足腰を弱らせない、寝かせきりを起こさない、過度に薬に依存しない、転倒の危険性のある生活行為を自覚できるよう促すといったことになります。周囲の対応としては、お年よりはいったんバランスを崩すと堪える事は困難ですから、足に絡み付きそうなものは敷かない・置かない・放置しないこと、履物は適切なものを選ぶ事、段差の解消などお年よりの生活導線を見直す事等が中心となります。特に痴呆症状のある方の場合は、周囲への認知力が減退しており、自身による適応力が乏しいので尚更ということになります。また、転倒しやすい時間帯がその場にはあるようです。当施設の場合、入浴日の午後2〜4時が危険な時間帯で、この時間帯は特に神経をつかうことになります。

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4.女の子大活躍

夏祭り 7月2日火曜日に友田小学校の5年生の施設訪問がありました。友田小学校では5年生になると総合学習の一環で当施設への訪問活動が始まります。ですから5年生の殆どは施設内を歩くのも、お年寄りとお話をするのも初めてです。(先生のお話では自宅に高齢者のいる家庭は数えるほどだそうです。)最初は何を話していいのやらわからない様子でしたが、こういう時に元気なのはやはり女の子。モジモジして身の置きようもないままの男の子を尻目に、自己紹介をしたり、3〜4人で歌を歌ったりとすぐに溶け込んでしまいました。(子供は時代の鏡と言いますが…。)これをきっかけに、今年も明るい元気な姿でお年寄りを元気付けてくれればと願っております。

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5.お知らせ

  1. 在宅介護教室のご案内
    日時 9月29日 日曜日  午後 1:30〜3:00
    場所 カントリービラ青梅 (万場坂バス停から徒歩2分)
    内容 「食べる〜飲み込む」にかかわる介護とその工夫
  2. インフルエンザの予防接種

    今年も10月末〜11月初旬にかけてインフルエンザの予防接種を予定しております。昨年行われた高齢者への補助制度は今年度も行われる予定ですので、お一人2200円になります。
    ご家族様には別途お知らせを致しますので、宜しくお願い申し上げます。

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特別養護老人ホーム カントリービラ青梅