施設からのニュース

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  1. 介護保険のサービス
  2. 施設の風景
  3. 蚕としおり
  4. お知らせ
    在宅介護教室のご案内・ボランティア募集

1.介護保険のサービス

 介護保険制度が始まって3年目になります。当初は市役所でもいろいろと説明会などを行なっていましたので、参加された方々もいらっしゃる事と思いますが、実際のところは説明を受けただけではわからない事も多いのではと思います。そこで今回から数回に分けて介護保険のサービスに取り上げられているもので、代表的なものについてご紹介をさせていただきますので、ご参考頂ければ幸いです。

(その前に)

 介護保険は65歳以上の方々を1号被保険者として、主に高齢者の介護を想定しています。ただ制度上は40歳以上、65歳未満の方々も2号被保険者として対象に加えています。この違いは65歳以上の方々は現状が要介護状態ならば給付対象とするのに対して、65歳未満の方々は要介護状態になった原因を制限(特定疾病に限定)しているところにあります。逆に考えれば65歳以上の方々は殆どの場合、状態が当てはまればサービスが受けられる事になります。つまりその方が能力的に一人暮しが出来ない程度の状態(調理が出来ない、洗濯が出来ない等)で、少なくても家事の手伝いは必要と認定されれば、何等かのサービスは利用可能だということになります。

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1.認定を受けて下さい
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 介護保険のサービスを利用するには、市の「要介護認定」を受けなければなりません。65歳以上の方々には介護保険証が交付されていますが、それだけではサービスの利用は出来ません。市役所に要介護認定の申請をして、要支援〜要介護度5までのどれかの認定を受ける必要があります。申請しますと@要介護認定調査A主治医意見書の2つをもって判定が行われます。@は向こうからやって来ますし、Aは用紙をかかりつけの医師に出せば記入して送ってくれます。これで「非該当」という判定結果通知がなければサービスの利用が出来ます。

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2.ケアマネージャーをつけましょう
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 医療保険の場合、医院の窓口に保険証を出せば自己負担額を請求されますが、めんどうな医療保険点数の計算や国民健康保険団体連合会への医療報酬の請求事務などは、医院の側でやります。これに対して介護保険では、どのサービスをどれだけ使えば自己負担はどの程度になるとか、国民健康保険団体連合会へどれだけの実績があったかなどの報告は、自分で行うかケアマネージャーが行うかのどちらかになります。当然介護を受ける必要があるくらいですから面倒を背負い込むよりケアマネージャーに依頼したほうが堅実でしょう。ケアマネージャーの仕事はその方に必要な介護サービス計画の策定や上記のような事務処理、各サービス事業者への連絡調整といったところですが、利用者の費用負担はありませんので(介護保険で全額給付)、お近くの「居宅支援事業所」にご遠慮なく依頼していただければと思います。要するに面倒な事はケアマネージャーに頼んでおくということです。

福祉用具貸与

 介護保険のサービスで、一番利用しやすいと思われるのが福祉用具貸与サービスです。つまり道具のレンタルです。例えば「最近膝の具合が悪くって、布団から起上がるのに一苦労だよ。」と言う方がいらっしゃるとします。お年寄りと言えば和室のしつらえが良いと思われがちですが、足腰が弱ってくると、実は椅子やベッドの方が立ち上がったり横になったりがしやすくなります。人間にとって寝ている姿勢は楽ではあっても何かするには一番しづらい姿勢です。布団から立ち上がると言う動作は、ベッドから立ち上がる動作に比べると、筋力やバランス、関節の柔らかさを必要とします。ましてや力の弱った方には動く事が非常に困難な状態だと言えます。しかも食事を摂るにしても仰向けでは食べづらくノドにつかえやすく、また自分で食べる事もままなりません。もしここに介護用ベッドを使えばベッドの高さや背もたれの上げ下げは電動でボタン一つ出でできますし、手すりを使えば起上がりや立ち上がり動作も楽になり、柵の間にテーブルを渡せば机代わりになります。ところが仮にこれを購入したとすると20〜30万円は下らない商品ですので、実際に使うには敷居の高いものになります。そこでレンタルを利用します。上記のベッドですと一月約1500〜2000円程度の負担ですみます。

 また「足腰が弱って、外を歩くのがおっくうで。おかげで最近ではほとんど家から出ていない。」という方には電動4輪が便利かもしれません。電機で動くスクーターのようなものです。速さは精一杯でもゆっくりジョギングする程度、自動車や原付ではありませんので、免許のようなものは要りませんし歩道を進む事も出来ます。ご自分の足で歩く事が出来ればそれが一番なのは当然ですが、歩きがおぼつかないので家の中に引きこもっているのは、あまりお勧めできません。ちなみにこの電動4輪ですが意外と坂道に強く、「家の前には坂があるから外に出るのは大変で…」と言う方には特にもってこいかもしれません。これも購入すると25万〜30万円はする商品ですが、介護保険を利用すると月当り2500円程度になります。

 なにか通信販売のカタログのような内容になってしまいましたが、とても重度の介護を必要としなければ使えない制度ではなく、その方の生活上の質を高めるためのちょっとした必要に合わせて利用することも出来るという点からご紹介してみました。

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2.施設の風景

~" 私どもの施設には、その方の事情からご自宅で生活が困難になり施設に入所していらっしゃる方々がおよそ100名様いらしゃいます。

またその方々とは別に、主にご家族のご都合(旅行や冠婚葬祭など)や介護者の病気等により、一時的に施設を利用している方々がいらっしゃいます。この利用方法を短期入所生活介護(ショートステイ)といいます。制度上の詳細は後日ご紹介いたしますが、本日はその方々のご様子を通して、雰囲気をご紹介したいと思います。

  1. Tさんは今年99歳になられるとは思えないほど元気なおばあさんです。ただ少し痴呆があって、元気ゆえにご家族も目が離せない毎日です。今回はご家族の介護休養のための施設利用ですが、当施設は初めてです。「青梅坂はどっちだい?」と職員に聞いては、あちこちを覗いていらっしゃいます。ある日曜日の朝食のこと、その日はパンでしたが、テーブルにつかれると「おいしい!」とトレイの上のパンもおかずもきれいに召上られました。そして一言、「まだご飯は食べてないよ。」

  2. Nさんは目が不自由な方です。伺うと「ぼーっと明るさを感じるくらいで、他は何にも見えません。」とのご返事でした。普段はご家族が昼間仕事に出ていらっしゃるため、一人でお留守番をしていらっしゃるとのこと。なるほど室内の位置関係に慣れてくるとコールで職員を呼ばれる事もなくトイレを利用されるなど日常生活動作はかなり自立していらっしゃいます。食事の際もテーブルまでご案内してトレーの上の内容をご紹介すると「はい、わかりました。」ときちんと召上られます。なにかと職員がお手伝いさせて頂くたびに「有難うございました。」と丁寧におっしゃられるその姿に、私どももどこか襟を正される、そんな思いをさせて頂きました。

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3.蚕としおり

友田小学校の5・6年生が定期的に施設訪問をして下さっている事は以前ご紹介させて頂きましたが、この3月の末に3年生があるものを届けてくださいました。それは総合学習で取り組んだ、蚕を飼育してその繭から採取した絹糸で作ったしおりでした。しおりは毛糸と絹糸で出来ており、絹糸をつむいで、毛糸と一緒に編み込んでいった子供たちの苦労がしのばれるようでした。作品の一つ一つに絵とお手紙がついていました。そのうちの一つをご紹介させて頂きます。

「カントリービラのおじーちゃん、おばーちゃん、こんにちは!!わたしたちは、かいこの糸をつかって、糸とりとか、かいこのまゆを、レートーコの中に入れて、しなせました。そのかいこのおかげで、わたしたちは、おったり、さくひんを、つくることができたのです。そのさくひんは、このぶんの上のやつです!!  3年2組 神山美里 」

オレンジ色の毛糸と白い絹糸で出来たしおりは、車椅子に乗ったおじいさんとその隣に立っている笑顔のおばあさん、その周りには太陽やお月様、お星様やりんごがいっぱいにちりばめられた絵の上に添えてありました。小学校の皆さん、本当に有難うございました。

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4.お知らせ

  1. 在宅介護教室のご案内<

    今回のテーマは「介護事故を防ぐ」で行います。日頃ご自宅で介護をされている際におきやすい介護事故の代表的なものを取り上げて、介護事故を防止するためのポイントを見てゆきます。介護をしているいないにかかわらず、ぜひご参加ください。

    日時6月23日(日)  午後1:30〜3:00
    場所カントリービラ青梅 (万場坂バス停から徒歩2分)
      

  2. 「夏の交流会」のご案内

    毎年7月の第1日曜日に行っております「夏の交流会」を今年も下記の日程で実「ちょっと覗いてみようかな?」とお気軽におこし頂ければ幸いです。
    日時7月7日(日)  午後1:30〜3:00
    場所カントリービラ青梅
    催物そうめん流し  :1階玄関前
    ビアホール2階食堂

  3. ボランティア募集

     毎週土曜日の午後、ゲームクラブがあります。カルタやオセロといったテーブルゲームをしていますが、一緒に楽しんで頂ける方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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カントリービラ青梅